株式会社ファイナンス・プロデュースはエンジェルラウンド株式会社と、ソリッドベンチャー育成ならびにM&A支援に向けて提携を行うことで合意いたしました。
代表的なM&A仲介会社
M&A仲介を利用する際には、信頼できる仲介会社を選ぶことが重要です。日本国内には多くのM&A仲介会社が存在し、それぞれに特徴や強みがあります。ここでは、東京証券取引所に上場している代表的なM&A仲介会社をいくつか紹介します。
株式会社日本M&Aセンター
株式会社日本M&Aセンターは、業界トップクラスの成約実績を誇るM&A仲介会社です。特に中堅・中小企業の事業承継を中心としたM&A支援に強みを持っています。
全国に拠点を構え、地方銀行や会計事務所と提携することで、日本最大級のM&Aネットワークを築いています。この広範なネットワークにより、売り手と買い手のマッチングを円滑に行い、取引の成約率を高めているのです。
参考:M&A・事業承継の成約実績No.1【日本M&Aセンター】
株式会社M&Aキャピタルパートナーズ
株式会社M&Aキャピタルパートナーズは、中堅・中小企業向けのM&Aに特化した仲介業者です。
彼らの特徴は、買い手の買いニーズをよく理解した上で、戦略立案から実行、さらにはPMI(買収後の統合)まで、一貫したサポートを提供する点にあります。このような包括的なサービスにより、M&Aに積極的な買い手は安心してM&Aを進めることができます。
また、独自の評価システムを用いて企業価値を適正に見積もることに注力。これにより適切なマッチングを実現しています。
特に、上場企業との豊富な取引経験を活かし、他の業界からの企業成長をサポートするM&A案件にも対応しており、このような実績は、M&A経験豊富なクライアントにとって信頼の源となっています。
参考:M&A・事業譲渡のご相談はM&Aキャピタルパートナーズ|選ばれる、理由があります。
株式会社ストライク
株式会社ストライクは、業界特化型のM&A仲介会社として知られています。特に製造業やIT業界に強みを持ち、専門分野に精通したコンサルタントがクライアントを支援します。
ストライクの特徴的なサービスの一つは、独自のマッチングプラットフォーム「Bidスキーム」です。このプラットフォームを活用することで、企業間の条件マッチングを迅速かつ効率的に実現し、取引の成功率を高めています。
さらに、ストライクは証券化やファイナンスアレンジメントにも対応しており、複雑なM&A案件にも幅広く対応可能です。クライアントは多様なニーズに応じた柔軟なサポートを受けることができます。
業界特化型のアプローチにより、ストライクはM&A経験豊富な買い手等のクライアントのビジネス環境や市場動向を深く理解し、最適な提案を行うことができるのです。
株式会社M&A総合研究所
株式会社M&A総合研究所は、AIを駆使した独自のプラットフォームを活用し、迅速かつ正確な企業評価とマッチングを実現しています。この技術により、売り手と買い手のニーズを的確に把握し、最適なマッチングを提供しています。
また、完全成功報酬型の料金体系を採用して成約時にのみ費用が発生することを強調しています。これにより、中小企業にとって契約締結の最初のハードルが低い形で多くの売り手とのM&A仲介契約をアウトバウンド営業で集め、旺盛な買い意欲を持つ買い手との豊富なネットワークを活用して迅速にマッチングしています。
M&A総合研究所は、他の大手のM&A仲介会社に対して後発ながら、相対的に若い創業者や経営陣のリードの元、同業や様々な異業種から営業力がある人材を数多く採用することに成功し、効率的なマッチング・迅速な成約手続きを武器に高成長を続けています。
名南M&A株式会社
名南M&A株式会社は、愛知県を拠点とし、特に東海地域の中小企業向けに地域密着型のM&A支援を行っています。
地元の会計事務所との連携を強化しており、企業の財務状況や市場環境を深く理解した上でのサポートが特徴です。このような地域に根ざしたアプローチにより、クライアントのニーズに応じたきめ細やかなサービスを提供しています。
また、名南M&Aは業務の透明性を重視しており、初期相談から手数料まで明確なプロセスを設けています。これによりクライアントは安心して取引を進められます。
特に中小企業にとって、M&Aは大きな決断であるため、透明性のあるサポートは重要です。
参考:名南M&A株式会社
株式会社オンデック
株式会社オンデックは、業界特化型のM&A支援を行っており、特にITやサービス業における強みを持っています。
単なる仲介にとどまらず、企業価値向上のためのコンサルティングや資本政策の提案まで支援しています。これにより、クライアントは自社の特性や市場環境に応じた最適な戦略を構築可能です。
また、オンデックは中堅企業からベンチャー企業まで、幅広い業種に対応し、そのため、さまざまなニーズに応じた柔軟なサポートが可能です。
M&A仲介とFAってどう違うの?
M&A仲介とFA(ファイナンシャルアドバイザー)は、どちらも企業の合併や買収に関与しますが、その役割や機能には明確な違いがあります。具体的にどんな違いがあるのか見ていきましょう。
以下、M&A仲介とFA専門会社の特徴や違いについてまとめます。
M&A仲介とは
概要:
- M&A仲介会社は、主に買い手と売り手をつなぐ役割を果たします。両者の間に立ち、中立的な立場で取引を促進します。
特徴:
- 営業力が強い会社・人材が多い
- 買い手と売り手の双方にサービスを提供し、両方から手数料を徴収します
- 多くの場合、中小規模のM&Aでは買い手と売り手の双方から5%ずつ、合計10%の手数料を徴収します
- 中立的ポジションという形式でありながら、実際には買い手に有利(売り手に不利)と言われています
- 経済産業省が公表している「中小M&Aガイドライン」では、売り手と買い手両方からフィーを取るM&A仲介業務においてリピーターになりやすい「買い手企業の利益を優先する構造等の利益相反の問題」が指摘されています
- M&A仲介会社にリピーターとしてより高い手数料を支払う買い手のみを優先し、それ以外の買い手は売り手の意向を無視して排除するトラブルが中小企業庁に報告されています
- 国際的なM&Aでは利益相反行為として忌避されていることから、国際的なM&Aには対応が困難です
FA(ファイナンシャルアドバイザー)専門会社とは
概要:
- FAは、売り手または買い手のどちらか一方に専属でアドバイスを提供する専門家です。戦略的な助言を行い、取引全体を最適化することを目的とします。
特徴:
- コンサルティング力と財務・会計・税務などの専門性が強い会社・人材が多い
- 売り手の売却価値最大化に最適、売り手FAは売り手のみから手数料を徴収
- 多くの場合、中小規模のM&Aでは売り手FAは売り手のみから5%の手数料を徴収
- 専属的サポート: クライアントの利益を最大化するために全力を尽くします。
- 高い専門性: 単純な取引だけでなく、複雑な取引や(会社によっては)国際的なM&Aにも対応可能です
M&A仲介とFAの比較
特徴 |
M&A仲介1社のみの場合 |
売り手FA1社のみの場合 |
ポジション |
中立的 (利益相反を前提とする) |
専属的 (売り手FAなら、買い手から手数料を取れない) |
取引にかかるM&A手数料 |
最大10% (売り手5%、買い手5%) |
最大5% (売り手5%) |
サービススコープ |
マッチング中心(利益相反が問題になりにくい点を中心にアドバイス) |
マッチングはもちろん、売り手の顧客利益最大化のための包括的なアドバイス |
対応スピード |
会社・個人次第 |
会社・個人次第 |
対応可能な取引規模 |
日本のみ。中小型取引が中心 (海外含む国際取引ではM&A仲介行為は利益相反行為として法律もしくは商売道徳的な観点から禁止されている) |
中小型取引はもちろん、大規模・国際取引にも対応 |
(ご参考)中小企業やスタートアップが相談可能なFA専門会社の例
・アドバインストアイ株式会社
創業者は野村證券出身。事業承継型M&AのFAに強みがある。社外取締役に「半沢直樹」シリーズ、「下町ロケット」シリーズの作者である池井戸潤氏が就任している。
参考:M&Aアドバイザリー(M&A助言)専門会社|アドバンストアイ
・株式会社プルータス・マネジメントアドバイザリー
創業者は公認会計士。事業承継型M&AのFAに強みがある。代表取締役会長は企業価値評価で有名なプルータス・コンサルティングの創業者である。
参考:事業承継・M&Aの包括的なアドバイザリー業務を提供 | プルータス・マネジメントアドバイザリー
・マクサス・コーポレートアドバイザリー株式会社
創業者は公認会計士・証券アナリスト。中規模(譲渡金額5億円以上)M&AのFAに強みがある。
参考:M&A・事業承継ならマクサス・コーポレートアドバイザリー株式会社 | マクサス・コーポレートアドバイザリーは、中規模M&Aを中心に助言を行うアドバイザリー会社です。
・オーナーズ株式会社
創業者は公認会計士。テクノロジーを活用し中小企業の事業承継型M&AのFAの活動に活かすべく、11億円以上の資金調達を実行。
参考:オーナーズ株式会社
・NECキャピタルソリューション株式会社
NECグループのノンバンクとして、投融資などの金融サービスを手掛けてきた歴史を持ち、そのノウハウを事業承継型M&A等のFAとしても活用。
・株式会社ファイナンス・プロデュース
共同創業者はベンチャーキャピタル及び戦略コンサルティング会社出身。成長のためのスタートアップM&Aや中小企業のための成長型M&A等のFAに強みがある。上場企業のグループ会社。
M&A仲介に関するよくあるQ&A
ここでは、M&A仲介に関するよくある質問と回答を紹介します。
M&A仲介会社の賢い選び方はある?
まず、実績と経験が豊富な会社を選ぶことで、信頼性の高いサポートを受けられます。また、自社のニーズに合った専門性を持つ仲介業者を選ぶことも重要です。
さらに、情報管理体制が整っているか、そして広範なネットワークを持っているかも確認することで、より良い取引を実現する手助けとなります。
M&A仲介会社に関するトラブルやクレームが多いと聞くが大丈夫なの?
経済産業省が公表している「中小M&Aガイドライン」では、M&A仲介業務において「利益相反のリスクがある」ことが指摘されています。「中小M&Aガイドライン」では、「利益相反が直ちに違法となるものではない」としつつ、利益相反の例として、M&Aにおいて、売手企業にとっては譲渡対価(売却代金)が高い方が望ましい一方、買手側は譲渡対価が低い方が望ましいという状況で、M&A仲介業者はリピーターになりやすい買手企業の利益を優先するように動く構造的な問題があると指摘しています。
これはM&A仲介が買い手にとっては有利で、売り手にとっては不利ということになりますが、そうした構造上の特性・傾向を理解した上で情報収集を怠らずに上手くM&A仲介会社と付き合うことができれば、M&A仲介会社の強みを売り手にとっても活用できる可能性があります。
参考:中小M&Aガイドライン改訂(第3版) に関する概要資料 | 経済産業省
まとめ
M&A仲介を利用することは、企業の成長戦略や事業再編において重要な選択肢です。特に、数多くのM&Aを繰り返しながら成長してきた買い手にとっては、M&A仲介会社の存在無しには実現し得なかったM&Aが数多くあるはずです。M&A仲介業者は、豊富な営業力とネットワークを駆使して、売り手と買い手の間に立ち、円滑な取引を実現してくれます。これにより、取引の成約率を高めるだけでなく、時間の削減にも寄与するでしょう。
本記事では、M&A仲介の定義や役割、業務内容、プロセスについて詳しく解説し、さらにM&A仲介を利用するメリットや、仲介業者とFA(ファイナンシャルアドバイザー)の違いについても触れました。特に、専門的なアドバイスや情報管理の重要性は、取引の成功に直結する要素です。
M&A仲介業者及びFA専門会社とそれぞれ直接話して情報収集した上で、自社に最適なM&A専門家を見つけることで、適切なサポートと良い結果を得られるでしょう。