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【事例】HEALTHREEの資本政策・資金調達ラウンドの検討及び実行をファイナンス・プロデュースが支援(2024年2月)

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株式会社ファイナンス・プロデュース(以下、FiP)は株式会社HEALTHREE(以下HEALTHREE)の2024年2月までの約半年間の資本政策、及び、インパクト投資を実践する東京ウェルネスインパクトファンドをはじめ、W fund、三井住友海上キャピタル、かんぽNEXTパートナーズから実施した資金調達ラウンドの検討及び実行をFA(ファイナンシャル・アドバイザー)として支援しました。

今回の資金調達の裏側とともにFiPの支援内容についてHEALTHREEのCEO山本 真也氏に振り返っていただきました。

HEALTHREEについて

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HEALTHREEのアプリ画面サンプル

▶HEALTHREEの事業内容・特徴 


山本:当社は「HEALTHY and WEALTHY」をPURPOSEとして掲げ、「国内初のweb3ヘルスケアアプリ」として健康的で豊かな人生を歩む人を増やすために活動しています。

web3ヘルスケアアプリ「HEALTHREE」を通じて、運動・睡眠・食事の3つの習慣化をアプリ内のゲーミフィケーションを通じてアプローチすることで人の健康習慣の構築に貢献しています。

HEALTHREEのサービスはコチラ
https://heal3.com/

入江:HEALTHREEは、①ポンジスキームにならないサービス設計 ②Web3特有のGame-Fi要素でユーザーの継続率が非常に高く、ヘルスケア・健康の習慣化に貢献するという2点が大きな特徴ですね。

山本:私は1社目の会社経営ではデジタルマーケティング分野の支援をしており、上場企業との資本業務提携という形でグループ入りしました。

会社経営をする中で、「世の中の新しい常識を創りたい」「グローバルで通用する事業を作りたい」と強く思っていました。

そんな時に、2022年の秋頃にWeb3分野と出会いました。Web3分野に参入するマーケットのポテンシャルを考察した際に、TAMが大きくグローバル展開可能な市場、テクノロジードリブルで進化し続ける市場、偉大な先人ですら解がない市場という点に非常に魅力を感じ、本領域に入ることを決心しました。

CTO田中も同時にブロックチェーンという技術に可能性を感じ、共同で事業スタートしました。

 

▶FiPへの依頼の決め手 

 FiPとは・・・
「社会を変える事業を創るためのファイナンスをプロデュースする。」というミッションのもと、ドリームインキュベータからカーブアウト・MBOを実行して誕生した、スタートアップ・起業家専門の投資銀行事業を行う会社。FAや社外CFOチームとして、主にシリーズB以降等スタートアップ向けに大型IPO等、企業価値最大化に向けた資本政策・資金調達の助言と実行支援を行う。

 

山本:
HEALTHREEがトークン上場や大型IPOを目指していく中で、中長期視点での企業価値最大化に直結する資本政策・資金調達を行うことを念頭に考えていたので、スタートアップに特化したFAのFiPに依頼しました。

HEALTHREEにはCFOがいないため、私は事業、組織体制、ファイナンスと様々な仕事にリソースを割り振っています。そのため、ファイナンスを伴走支援してくれる存在であるFAの協力は、自社単独でファイナンスを進めるよりも有益と考えました。

 

 

今回のエクイティ・ファイナンスについて

▶FiPが支援をお受けさせていただくまでの経緯と支援内容 


(ジェソン:FiPのFA実績としては、これまでシリーズB以降等のグロース期のスタートアップ向けが殆どであり、アーリー期のスタートアップ・起業家にご相談頂いても、無料壁打ち30分以外のご支援を遠慮させて頂くことが多かったのが実情です。

そうした中で、HEALTHREEについてはアーリー期ではあるものの、ポンジスキームにならないWeb3に取り組む山本さんのビジョンに共感し、今後の成長ポテンシャルの大きさとともに弊社が今後も継続的に付加価値を出せる可能性を感じました。

特に、山本さんは連続起業家として2社目の起業ということで、何もかも全部自分でやろうとしないスタンスであったことも含めて総合的に勘案しました。弊社との役割分担含めて、山本さんが意思決定に集中できるよう、弊社としてもお役に立てるイメージが具体的に持てたことでご支援を決意しました。

入江:まずはHEALTHREEの投資家候補をイメージし、VCに加えて、幅広い業種(通信キャリア、ネット広告/デジタルマーケ、ゲーム、医療・ヘルスケア、保険、Web3など)の事業会社・CVCなどをリストアップいたしました。


そこから更に、ヘルスケア分野やWeb3分野への投資実績、投資ステージ、キャピタリスト毎の投資傾向などのリサーチを行い、FiPの社内メンバーとも議論を深めた上で、投資家候補の絞り込みを行いました。

その後は投資家とのディスカッションで得た学びを、HEALTHREE山本CEOとリアルタイムで微修正していきながら、エクイティストーリー等を更新していきました。

リード投資家について

山本:HEALTHREEの事業セグメントに詳しく、ヘルスケア領域での知見が豊富な東京ウェルネスインパクトファンド(無限責任組合員:虎ノ門インパクトキャピタル合同会社、東京都港区、代表社員 株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ 代表取締役 青木武士、代表社員マネックスベンチャーズ株式会社 代表取締役 和田誠一郎、以下、「TWIF」)に、本ラウンドのリード投資家となって頂きました。


 TWIFとは・・・
ウェルネス領域での課題解決を図るインパクト志向のスタートアップを投資対象とし、企業価値向上のためのIMM(Impact Measurement and Management)を通して起業家の伴走支援を行うファンド。
東京都、マネックスグループ 株式会社、明治安田生命保険相互会社等がLP投資家。

 

HEALTHREEはアプリを通じてユーザーに、健康習慣・ヘルスケア習慣の継続化という価値提供を現在行なっておりますが、あくまでPURPOSEの「HEALTHY & WEALTHY」の実現に向けた1つの手段だと考えております。

「HEALTHY & WEALTHY」の実現に向けて、更なる事業成長・ファイナンスを考えていた最中に、ヘルスケア領域に深い知見をお持ちのTWIF様とご縁がありました。

TWIF様は、インパクト測定・マネジメント(IMM)の実践を通して、HEALTHREEが目指す世界の実現に向けてご支援も頂けるとのことで、非常に高いシナジーを見出せると感じたことが意思決定に繋がりました。

 

フォロー投資家について

山本:既存株主のW fundにも追加出資いただきました。
既存株主からフォローオンして頂けることは、HEALTHREEにとって大変嬉しいことでした。また、今回ラウンドで参画いただいた投資家の意思決定においても、強力な後押しになりましたので有り難い限りです。

また、三井住友海上キャピタル、かんぽNEXTパートナーズにも本ラウンドで、HEALTHREEに出資いただきました。
リード投資家が決定してから、検討に要する時間軸がタイトであるにも関わらず、迅速にDDを頂き、意思決定いただけたことに大変感謝しております。

本ファイナンスを通じて実感したこと

入江:
マーケット環境について>
投資家からのコメントとして「Web3はポンジスキームや水物ではないか」といった初期的な反応がまだ多く、銘柄に関係なく、そもそも投資検討の対象外としている投資家も多かったのが印象的でした。

確かにハッキングや取引所の破産、ポンジスキームなどのニュースも多い分野です。
一方で、米トップTier VCのセコイアキャピタルが暗号資産投資ファンドを2023年7月に規模縮小しつつも継続的に運用しており(Wall Street Journal参照)、2024年1月には米資産運用会社ブラックロックが提供するビットコイン現物投資型の上場投資信託(ETF)への資金流入が10億ドルを突破した、とのニュース(Bloomberg参照)もあり、グローバルでは徐々に風向きも変わりつつあると感じております。

日本においても、2024年度税制改正大綱が閣議決定され、法人の暗号資産「期末時価評価課税」が対象外になる方針が示される(CoinPost参照)など、日本におけるWeb3.0企業の発展を促進し、法人のユーザーやベンチャーキャピタルなど暗号資産の発行者以外の法人が長期投資目的、ガバナンス目的、またはステーキング目的で暗号資産を保有する際の障害を軽減することが期待されています。2018年頃より外部環境が整備されつつあると感じております。

ブロックチェーン技術を活用する領域は分散化を特徴とする為、データ保有量で必ずしも勝者が決まるマーケットでもないこと、また、日本は世界で通用するコンテンツ・IPが多くNFT・FTの活用方法等次第では、大きな市場ポテンシャルがあると考えております。今後の更なる発展に向けて、関心を持つ国内投資家 (特に事業会社・CVC)も、より増えて欲しいなと感じました。

<HEALTHREEについて>
素晴らしい株主の皆様に支えられていることを何より感じました。

今回ラウンドのファイナンスは、シンガポール法人から日本法人への移転(既存株主は現物出資で、新設した日本法人の株式を取得)をさせるストラクチャーの実行も、資金調達と並行して準備・実行いたしましたので、既存株主及び今回ラウンドの投資家とコミュニケーションをさせて頂く機会も多くございました。

年末・年始のお忙しい時期で、諸々の時間軸がタイトであるにも関わらず、ご協力いただけたからこそ、調達予定額以上の資金調達に成功しました。
この場を借りて、全ての関係者の皆様に感謝申し上げます。

山本:
まだまだ市場は黎明期です。そんな中我々の可能性や未来展望に期待を感じてくださり、既存株主として支えて頂いた既存投資家、新規投資家として投資実行してくださった皆様には感謝しています。

FiPに価値を感じた点

山本:
我々起業家がファイナンスを実行する回数は限られています。
そんな中、スタートアップ・ファイナンス経験が豊富なFiPさんに依頼させていただくことで、初動の準備や投資家とのネットワーク構築が非常にスムーズに行ったように感じます。

また、今回の複雑なストラクチャーに対しても周囲の専門家の力をお借りくださることで、無事、投資実行まで遂行いただけて大変感謝しています。

 

今後の成長戦略について

山本:
HEALTHREEはブロックチェーンの技術を活用し、ゲーミフィケーションとファイナンス要素を組み合わせることで楽しみながら自然と健康習慣が身についている、という新しいアプローチを通じて、日本を代表するヘルスケアサービスになります。

そのためにもまずは、我々の独自トークンの上場及びサービスの開発の推進を強化した上で、より多くの人に知ってもらえるように認知を拡大させていきます。

この記事をお読みいただいている皆様や、皆様のご家族が当たり前に使っている、そんなサービスを創っていければと思います。

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事業を次の成長ステージに進めるM&Aを助言するFIP

スタートアップM&A等の資本政策の助言業務を中心とし、スタートアップ・起業家向けに「成長のためのグロースM&A」を支援している弊社ですが、今回の案件を経て、改めてスタートアップだけではない、成長を目指す中小企業にとっての「成長のためのグロースM&A」において、FAへのニーズがあることをあらためて実感しました。今後とも貢献できることがあれば、微力ながらお力になれれば幸いです。

ご相談は、ホームページの問い合わせフォームからお願いいたします。

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