【事例】今は資金調達しないことを助言!?CRISPの資本政策(23年1月〜3月)を助言(23年5月公表)
ファイナンス・プロデュースは、カスタムサラダレストラン「CRISP SALAD WORKS」の展開を通じて、テクノロジーを駆使し、新しいレストラン体験を創造するスタートアップである株式会社CRISP(以下、「CRISP社」)の資本政策(23年1月〜3月)を助言しました。
主に以下の点を支援及び助言しました。
- 23年1月時点ではエクイティ資金調達をしないという意思決定
(資本政策全般・エクイティやデットの資金調達の要否やプロコンの討議、そのための事業計画や収益モデル、コスト構造、資金繰りの精査)- エクイティやデットのステークホルダーとの討議やコミュニケーションのサポート
- より筋肉質な経営体質にするための施策とフレームワークの立案・実行・モニタリングの支援
- 成長戦略の具体化と実行支援
(社内プロジェクト企画・立ち上げとフレームワーク作成などの支援)- 上記をCRISP社内中心に回す前提での経営管理のフォーマット化やファイナンス人員強化に向けた準備やサポート
ファイナンス・プロデュースは、エクイティ資金調達やM&Aといったイベントがある時のみご紹介やご相談を頂くことが多いですが、結論ありきではなく状況の精査次第では「エクイティ資金調達やM&Aを今は実行しない、という意思決定」を助言することもあり、それは弊社の重要な仕事のうちの一つです。
そもそものCRISP社と弊社のご縁は、これまでも様々なスタートアップに関するご相談で弊社と連携頂いてきた投資家・株主のOneCapital代表取締役CEOである浅田慎二さんからのご紹介でした。
CRISP社といえば、サラダが美味しいのはもちろんですが、「日本の外食をひっくり返せ。」というWebsiteのメッセージの通り、飲食店の課題解決に特化したAPPやSaaSも自社開発し、熱狂的なファンをつくっている異色のスタートアップ、というイメージでした。
特に衝撃的なのは、通常は社内機密にするような社内KPI・Metricsを常時公開していることです。これは、月次の売上や注文数、カスタマー満足度などを常時公開し、「熱狂的ファンをつくる」ために、データドリブンな意思決定ができているか?ということを公開の場で自社に問い続けながら経営を実践しているということです。
3ヶ月間という限られた期間でしたので、できることは限られていましたが、CRISP社の創業者である宮野社長をはじめとした社内のリーダー陣の皆様のリーダーシップと、投資家・株主であるOneCapitalさん、三菱商事さんからも貴重なご意見を頂きながら、3ヶ月間というプロジェクトの重要なフェーズを乗り越えることができ、感謝です。将来的に、成長をさらに加速するためのエクイティ調達を検討する可能性もあるようです。
(↓ CRISP社HPからの抜粋)
会社名:株式会社CRISP
設立:2014年7月
代表者:代表取締役 宮野 浩史
事業内容:
カスタムサラダレストラン「CRISP SALAD WORKS」の展開を通じて、テクノロジーで顧客体験を非連続な成長と高い収益率を実現する新しい外食企業「コネクティッド・レストラン」を構築する
コーポレートサイト https://corp.crisp.co.jp/company/
サービス・サイト https://crisp.co.jp/
アプリ https://crisp.co.jp/app
事業を次の成長ステージに進めるM&Aを助言するFIP
スタートアップM&A等の資本政策の助言業務を中心とし、スタートアップ・起業家向けに「成長のためのグロースM&A」を支援している弊社ですが、今回の案件を経て、改めてスタートアップだけではない、成長を目指す中小企業にとっての「成長のためのグロースM&A」において、FAへのニーズがあることをあらためて実感しました。今後とも貢献できることがあれば、微力ながらお力になれれば幸いです。
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