ファイナンス・プロデュース

【事例】HelpfeelのシリーズDラウンド資金調達20億円において、資本政策の立案・実行を支援しました

作成者: ファイナンスプロデュース|2023/12/18

 

急成長中の検索SaaS、Helpfeel

「あらゆる疑問を1秒で解決可能なプラットフォーム」として、企業と個人の情報格差を埋める検索SaaS事業を展開する株式会社Helpfeelは、急成長中のスタートアップです。

同名の製品である「Helpfeel(ヘルプフィール」)は、検索キーワードからエンドユーザーが知りたいことを予測し、即座に回答ページに導く独自の「意図予測検索」技術を搭載しており、導入企業は200社を突破しました。導入により各企業のFAQシステム等の検索精度を大幅に向上させ、顧客を自己解決に導くことで、カスタマーサポート等への問い合わせ負担を減らすことができます。

自己解決率が大幅に改善し、カスタマーサポート等への問い合わせ数が目に見えて減少することから、デジタル顧客体験の向上が重要な数多くの著名企業において活用されています。

直近では生成AIを活用しFAQ回答文の作成業務を50%削減する『Helpfeel Generative Writer』やPDF検索キーワードのデータを活用したVOC分析機能や、PDFのユーザーマニュアル検索を可能とする『Helpfeel User Manual Search』など、FAQにとどまらずプロダクトを強化しています。

 

グロービス・キャピタル・パートナーズをリード投資家とする20億円のエクイティ資金調達ラウンドを実行


本ラウンドでは、グロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP)をはじめとする投資家から、合計20億円のエクイティ調達を実行しました。並行で、事前に描いたシナリオに沿ってデットに関する検討や手続きのご支援も進行中です。
今回、Helpfeelの事業実績・経営チームによる入念な準備・ピッチ・フォローアップに加え、これまでもHelpfeelのリード投資家として深く関与されてきたOne CapitalのCEO浅田さんが、投資家同士ならではのコミュニケーションとして、過去ラウンドのリードVCから見た経営陣の強み、事業の進捗やプロダクトの優位性、今後GCPと共に議論しながら取り組みたい経営課題等をGCPにコミュニケーションされたことは、今回のプロジェクト全体のモメンタムとして重要な意味があったと感じました。
また、もともと、Helpfeel CEOの洛西さんとGCPの今野さんとは、10年以上前から折に触れてコミュニケーションされていたことも、双方の信頼関係を醸成しながら最適なタイミングを図る上で大切な要素だったと推察しております。
これらの要素が連動し、既存の主要VC株主と今回のリードVCが最適な形で連携し、起業家とVC双方がお互いを選び合う形で意思決定されました。

ファイナンス・プロデュースは、変化し続ける状況に合わせ、HelpfeelCxOが意思決定できるよう伴走支援

 

Helpfeelにおいては、CFOの宮長さんを中心に投資家目線での分析に基づいたピッチ資料、詳細な事業計画が作成済であり、弊社からは、HelpfeelのCEOの洛西さん、CFOの宮長さんができる限り意思決定に集中できるよう、意思決定以外のファイナンスに関する業務をできる限り巻き取りながら伴走しました。

なお、弊社の考えでは、様々なステージのスタートアップで活躍する力が大きいCFOほど、COOやCROなどの役割も担えることから、CFOの業務範囲や他の役職との兼務範囲が広くなる傾向があり、まさしくCFOの宮長さんはそういうタイプとお見受けしました。

そうした状況も踏まえ、ファイナンス期間中も、CEO・CFOは事業成長を牽引し続けることは重要であり、ファイナンスの意思決定以外の社内外の重要な経営課題にも十分なリソースを投入し続けられるようご支援しました。

具体的なご支援内容としては、刻一刻と変化し続ける状況にあわせて、選択肢を広げるアクションと、各選択肢のメリット・デメリットを整理し絞っていくアクション複数のシナリオを用意し、重要な意思決定に関するコミュニケーションにはHelpfeelのチームメンバーにも深く関与いただきました。並行して弊社がバックアップ・プラン含めた複数のシナリオを動かすことで、シナリオ別に比較・意思決定できるようにご支援しました。

本ラウンドについて、詳しくはHelpfeelのプレスリリースをご参照ください。
検索SaaSを展開するHelpfeelがシリーズDで総額20億円を資金調達 累計調達額は33億円を突破

また、Helpfeel代表取締役/CEOの洛西さんやCFOの宮長さんらが、One Capital浅田さんやGCP今野さんらと、「資金調達の裏側」をテーマに、ビジネスメディア『PIVOT』に出演されました。経営陣・従業員・投資家、それぞれの目線や考えがわかる充実した内容にてこちらも参考として下記リンクをご参照ください。

【番組情報】
番組名              :PIVOT & questions
番組公開日     :2023年12月11日(月)

 

株式会社ファイナンス・プロデュース

「社会を変える事業を創るためのファイナンスをプロデュースする。」というミッションのもと、ドリームインキュベータから新規事業カーブアウト・MBO(マネジメント・バイアウト)を実行して誕生した、スタートアップ起業家専門の投資銀行事業を行う会社です。

特に、日本のスタートアップ業界のボトルネックとも言える、" スタートアップM&Aの規模化と質の向上 "を中核テーマとして、主にシリーズB以降等のグロース・ステージのスタートアップ起業家側のセルサイドFA(Financial Adviser)としてのM&A助言や、大型IPOに向けた資本政策・資金調達の助言事業を展開しております。